キム兄の京都人あるある
京都出身の木村祐一が、京都人特有のあるある話をご紹介します!
「鍵っ子」って呼ばれる子がいた。
ご両親が外で仕事してはる家庭の子で、首から鍵をぶら下げて登下校してはった。可哀想な気がした一方、この子は自宅の鍵を牛耳ってるんや、というかすかな憧れもあったわ。でもやっぱ、家帰っても寂しそうやし、一緒に遊んでて「帰ろか?」言うても「まだ親、帰ってきてへんし」言うさかい、付き合いながらもちょっと切ない気持ち、覚えてますわ。
ウチは家に仕事場があるタイプで、鍵を持たない子供でした。家族がずーっと一緒でキツイ時もあったけど、ま、幸せなことですな。万一に備えて家の前の鉢植えやらの下に鍵を置いておく、みたいな決め事があったんやけど、一回、玄関閉まってて、決めた場所にも鍵がない。何でや!ふと見ると100mほど先でオカンが所の人と喋っとる。走って鍵を奪いに行ったね。トイレぎりぎりやったし。
今は鍵っ子いうてもカードキーやったり暗証番号やったりして、鍵を首からブラ下げるなんていう無防備な形は無いでしょうね~。サラリーマンのIDカードブラ下げてる方がよっぽど鍵っ子やね。
よしもと祇園花月
木村祐一さんも出演している「よしもと祇園花月」では漫才、落語、新喜劇など生の“笑い”を 間近で体感してたっぷりと笑っていただけます。詳しくは「よしもと祇園花月」公式サイトへ!!
木村祐一
PROFILE
1963年京都市生まれ。お笑い芸人、タレント、俳優、放送作家、コラムニスト。特技は料理で、趣味は写真撮影と映画鑑賞、野球観戦など。近年では芸人としての活動だけでなく、役者としても活躍。映画『ゆれる』で東スポ映画大賞・第16回新人賞に選出。2008年には映画監督も務め、『ニセ札』(2009年4月公開)を制作。