ハンケイ500m 着物コラム
着物はもっと自由に、楽しく― 。そう話す着物スタイリストの兼田藍さんが
「夏のお出かけに映える着物」を紹介します。
◆ 着物……檸檬色の麻の着物
◆ 長襦袢…ワインレッドの本麻長襦袢
◆ 帯………綿の半巾帯
◆ 帯締め…ブルーの三分紐
◆ 帯留め…ガラスのトンボ帯留め
暑い夏、わらび餅や、抹茶のかき氷など、趣ある冷たいスイーツは、夏のお楽しみのひとつです。特に、京都は町家の飲食店も多く、お庭のある和風のテラス席などバラエティ豊か。行列ができる人気店もあります。今回は夏のスイーツめぐりにぴったりの、涼しげなコーディネートを紹介します。
風通しがよく吸放湿性に優れ、さらっと着られるのが麻の着物。フォーマルには向きませんが、夏のカジュアルなお出かけに格好のアイテムです。色の綺麗な長襦袢と合わせて、袖や裾からチラリと見える色合わせのお洒落を楽しむのもポイントです。今回はレモンイエローの近江ちぢみに、ドット刺繍をあしらった半幅帯、ワイン色の麻の長襦袢を組み合わせて、エメラルドブルーの三分紐の帯締め、トンボ柄の帯留めをあしらいました。トンボは別名「秋津(あきつ)」といい、7~9月に使われるモチーフです。
外出先では冷房が効きすぎることも。手提げに羽織やショールを忍ばせて、体温調節しながら夏のお出かけを楽しんでくださいね。
着物スタイリスト
兼田 藍さん
PROFILE
大阪出身。高校卒業後、着物の専門学校へ。和裁や着付け、コーディネートを習得。「着物に関わりたい」と 2020年、京都wabitas入社。SNSでの着物情報の発信やショールームでの案内に携わる。
京都wabitasスタイリスト 兼田藍さんプロデュース
浴衣でのお茶会イベントレポート!
京町家・祥雲邸にて「京の文化を楽しむ 京都wabitasの浴衣でお茶会」を開催。前回、着付け講習に参加したメンバーが、自分で着付けた浴衣で、お茶席に参加しました。
このうち中学生2人は小学生のときからお茶のお稽古に通う経験者。お茶室での所作には慣れています。大学生2人は初めてのお茶会でしたが、兼田さんにお茶のお作法を教えてもらい、和やかなひとときを過ごしました。
今回兼田さんが選んだお茶菓子は河原町松原にある「幸福堂」の半生菓子。琥珀羹(こはくかん)に、花びらや舞妓さんのぽっくりなどがあしらわれています。可愛らしく色鮮やかなお菓子に、皆の表情も笑顔に。お茶会の亭主・安田さんの点てた香り高いお茶とともに、浴衣でのお茶会を楽しみました。
「来年は社会人。お作法を学べてよかった」と大学生、中学生からは「お茶室が素晴らしかった。お茶の美味しさにも感動しました」と喜びの感想がありました。お茶会の後は、浴衣の畳み方も教えてもらって、イベントを終えました。
この後、「いろんな反物を見てみたい」と皆の要望で京都wabitasショールームへ。たくさんの種類がある、着物や長襦袢の反物に歓声があがります。なかでもお寿司やジャム、ワイン柄など遊び心ある長襦袢の意匠に目が釘付け。「着物の袖口や裾からチラリと見えるのが、長襦袢のおしゃれなところです」。兼田さんの説明に、興味津々の様子です。
「長襦袢は白かピンクだけだと思っていました。こんなに楽しいものなんですね」「自分もデザインしてみたい」と、着物柄の自由さを発見したようです。「浴衣を手始めに、いろいろな着物を着てみたい」と、新しいファッションへの意気込みを、皆で語り合いました。
次回も京都wabitasのイベント、ご期待ください!
上質な着物を取り扱う通販サイト 京都wabitas
今回、コーディネートされた着物も京都wabitasのもの。紬・御召・小紋の正絹反物・麻着物・帯・長襦袢など、高級反物を幅広く揃えます。ショールームは事前予約制。サイトで見つけた気になる品を、手にとってじっくりと選ぶことができます。
春~秋に長く着られる麻とナイロンの糸を使ったとっても軽い羽織です。しわ加工により畳みジワが目立たないので、夏はカバンに忍ばせておいて室内のエアコンの風が冷たいときにカバンから出して羽織る、といった使い方もできます。
京都wabitas
Sponsored by 京都wabitas