平田オリザさんに聞く、北近畿の面白さ
東京から豊岡に移住した劇作家の平田オリザさん。北近畿を観光地としてメッセージを打ち出し、世界からビジターを集める平田さんに、「北近畿」の魅力をお聞きしました。
今、私は豊岡市に住んでいて、京都の北部には頻繁に訪れます。よく行くのは福知山。列車のダイヤの関係で、福知山からの始発に乗る日もあります。他にも演劇的手法を使ったコミュニケーション教育が始まる宮津、京丹後、与謝野町へは、しょっちゅう訪問しています。
京都の北部には、綾部や舞鶴など個性的な都市がありますね。私は「北近畿は一つの文化圏」としてとらえる見方をしています。各地域でお客さんを取り合う時代ではありません。
観光先進地であるハワイの事例を紹介しましょう。かつてハワイは各島のホテルごとに競うように宣伝をしていました。しかし東南アジアや南太平洋、セーシェルといった地域がバケーション先として力を付けるようになり、2000年代以降はハワイ州の観光局が主導して、ハワイ全体の魅力を押し出すように変わりました。
ハワイと同様に、北近畿がひとつの経済圏として一体化するのが大切です。アジアの富裕層相手に、城崎温泉と天橋立で競っても意味がない。むしろ「北海道の富良野と北近畿どちらを選びますか?」といった、人工衛星からの視座のように、大きく地域観光をとらえる必要があります。
山河が美しく、見どころ満載の綾部!
まずは秋、和菓子街道から探訪「栗三昧!秋の綾部」
山河の美と恵みに満たされた綾部市は、北近畿の中でも行楽や観光スポットの多いところ。また、全国に先駆けて「世界連邦都市宜言」を行い、JR綾部駅北口に立つアンネ・フランクのブロンズ像が物語るように、平和を未来へつなぐ都市でもある。今号では、綾部の魅力のほんの一部、通称「和菓子街道」と呼ばれる旧道に沿って、秋の味覚「栗」の和菓子を訪ねてみた。
北近畿でも、『ハンケイ500m」が読めます!
『ハンケイ500m』は京都に限らず、全国各地に設置。もちろん北近畿でもお読みいただけます! 設置場所は、こちらからご覧ください。
私たちは北近畿を応援しています。
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