Foot Create 足対談
肩こりや頭痛、膝や腰痛―増え続ける現代人の身体の悩み。「その原因の7割 は足です!」と話す人気接骨院の院長とフットケアの専門家が、足の健康について熱く語り合った。
櫻井:中村先生との出会いは約30年前、骨格の勉強会でしたね。
中村:櫻井さんは勉強熱心。ドイツでも研鑽を積まれて学術的な見識が深く、専門的な話ができる。まさに日本におけるフットケアの草分け的存在です。
櫻井:ありがとうございます。先生は臨床歴45年、延べ70万人以上の患者さんを施術されてきたご経験から「不調の原因の7割は足」とおっしゃっていますね。
中村:はい。ケガや病気は別として、「身体が痛い。身体の動きが悪い」と訴える方はたいてい身体が歪んでいます。その原因は身体を支える足にあることが多いのです。
櫻井:建物と同じで、土台が崩れると上の構造に影響するんですね。
中村:その通りです。当院はまず患者さんの足から診ます。足の調整で、7割以上が治るのです。
櫻井:そんなに多いんですね!
中村:私は履物と履き方も必ずチェックします。高すぎるヒールや、つま先が狭くて足指が動かせない靴はNGです。
櫻井:そういう靴が多いですね。
中村:先日も50代の男性が「慢性的に腰と膝が痛く、痺れ感もある」と来られました。先の尖った革靴を履いて、外反母趾と浮き指になっていた。施術で痛みは取れましたが、靴がそのままでは改善しません。そこで「靴から見直しましょう」と助言しました。
櫻井:当店には、中村先生のご紹介で来られる方も多いです。
中村:私は櫻井さんの店を信頼しています。百貨店などにもシューフィッターはいますが、レベルは千差万別。櫻井さんは足をすべて計測し、左右の違いなど細かく対応してくれる。その上、価格も良心的。店に置かれる靴も選び抜かれているので感心します。
櫻井:いま人気なのがこのH・P・Sのスニーカーです。
中村:おっ、いい靴ですね。足の構造を研究して作られていることがわかります。つま先が扇型に広がり、かかとがフィットし、全体に柔らかすぎず安定感がある。人間は素足が一番ですが、アスファルトの道で裸足は無理。足を保護するためにも靴が必要ですが、この靴のように「素足の時と同じ状態で歩ける」ことが望ましいのです。
櫻井:お客様からも「歩きやすい靴ですね」と言われます。
中村:そうでしょう。いい靴はクッション性があり、地面からの衝撃を吸収するので、段差のある道でもバランスが取りやすいはず。
櫻井:私の願いは皆さんに「歩いて健康になってほしい」です。
中村:大事なことです。現代人は「運動不足」と言われますが、私から見ると「歩行不足」。足にとって正しい靴を履き、快適に歩く。きちんと歩けば、健康寿命はどんどん延びますよ。
櫻井:歩行不足なのですね!
中村:でも足に合わない靴や窮屈な靴、せっかくのウォーキングシューズも適当に履いて、靴の中で足が滑るようではかえって逆効果です。正しい歩行とは、まっすぐかかとを蹴り出し、つま先まで無理なく体重移動させ、足全体で身体を支え、指先まで使えることです。それができる靴の選び方、履き方をしてほしいですね。
櫻井:身体の整体や治療家の方で、中村先生ほど、足や靴のことに詳しい方はおられません。
中村:私も家族も櫻井さんにインソールを作ってもらって、毎日快適に歩いています。ぜひそのH・P・Sのスニーカーを私と家族の分も注文させてください。
櫻井:えっ、はい。いつもご愛用ありがとうございます。
中村:接骨院を営む私からすれば、靴は未来への投資です。健康に歩ける靴は値段以上の価値があり、長持ちするので結局はお得と思います。櫻井さんに修理を頼めるのも安心。いい靴を修理して、長く履く。日本でもそんな靴文化が広がるといいですね。
他では治らなかった痛みや不調が改善されると評判のナカムラ接骨院の院長。「なかなか予約が取れない」ことでも知られている。1957年生まれ。柔道整復師、J.C.A日本カイロプラクティック総連盟認定カイロプラクター。JOPA日本オステオパシープロフェッショナル協会講師・会員。
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