Foot Create 足対談 Vol.3
「今年のヨネックス、ウォーキングシューズは最高!」と絶賛するフットケアの専門家が、「女性向け」「全天候型男女兼用」それぞれのシューズの開発者に、経緯や思いを開いた。
櫻井 一男
PROFILE
<フットケアの専門家>フットクリエイト インソールデザイナー
高濱 美紀
PROFILE
<開発>ヨネックス株式会社 本社製品開発部 パワークッションL122担当 (女性向け)
山本 将史
PROFILE
<開発>ヨネックス株式会社 本社製品開発部 パワークッション125担当 (全天候型男女兼用)
櫻井:今年発売された2種の新しいウォーキングシューズに感動しました。実は、しばらく貴社の商品を勧めていなかったのですが、このシューズを拝見して「ヨネックスが本気だ! 」と思い、また力を入れることにしました。
高濱:この度、ウォーキングシューズ「L122」を開発担当させていただきました。靴の原型である木型を見直し、足指を使って歩けるゆったり加減。歩きやすさと快適さをとことん追求しました。
櫻井: 開発にはさぞかしご苦労があったかと思います。
高濱: まずはモニター選びでした。誰でもいいわけではなく、正確に評価をできる人を選ばないといけません。靴の評価に厳しいモニターさんに履き比べてもらい、完成にこぎつけました。
櫻井: そうでしたか。クッションも、踏み込みから蹴り出しまでをサポートしてくれる感覚があって、びっくりしました。
高濱: うれしいです。理由はソール搭載のヨネックス独自のパワークッション®プラス(衝撃吸収性と反発性の高い素材)にあります。このクッションが膝への負担を和らげるのです。
櫻井: なるほど。さらに皮革の指あたりのよさ、指の屈曲時にフィットする感覚もいい。
高濱: 実は、表面の人工皮革の素材を使い分けています。甲のセンターと脇の側面は伸縮性の高い素材を、甲からかかとまでは伸縮性を抑えて包み込む素材を使用しています。
櫻井: おお、強かに触るとアッパー素材が伸びる! 同じ色なので言われなければわからない。すごい工夫をされていますね。
高濱: 気づいていただけてうれしいです。さらに「靴の背骨」とも呼ばれる底部にはカーボンシャンクを使用して、軽さと丈夫さを両立させています。
櫻井: 高濱さんのシューズへの配慮が伝わってきます。そして、もうお一方、山本さんが開発した「125」もいい靴ですね。
山本: 光栄です。「125」は男女兼用のウォーキングシューズです。「L122」と共通しているのは、足指が動き、履き心地がいい設計です。どちらも、パワークッション®プラスとカーボンシャンクを使用しているんです。
櫻井: 「125」はぐっと、目を惹く、若向きのデザインですね。
山本: シューズを履く状況を考えたときに、山道だけではなく意外と都会のアスファルトが多いのではないかと想定しました。そこで悪天候時の街の路面にも対応する、撥水×防水×透湿機能を完備しました。雪道や凍結した路面でも滑りにくいソールを採用している点が特徴です。日常はもちろん、旅先でも履いていただけます。
櫻井: 靴底に秘密があるんですね。このラバーのやわらかさ、地面との接地面の広さもいい。京都の冬の朝は路面が凍り、ツルッと滑りそうで歩くのに怖さがあります。このシューズなら、安心ですね。
山本: おっしゃる通りです。ラバーに細かなガラス繊維を配合してグリップ力を高めたので、凍った路面もしっかりとらえ、滑りにくさと安定性を実現しました。
授井: そしてヨネックスといえばファスナー。この「125」は堂々と外側に、大きなリングをつけているのが目を惹きます。
山本: ファスナー付きのシューズって、非常に履きやすいんです。着脱も早いし、手袋をしたままでも履ける点が優れています。ただ、年配の方向けのイメージもある。それを払拭するために、デザインに配慮しました。
優井: 強かに、ファスナーの先にリングがあると、履きやすいんですよね。……あっというまに時間がすぎていきます。「L122」「125」へのおふたりの熱い思いを知り、素晴らしい靴が生まれた理由がわかりました。
高濱: これからも、ヨネックスの製品開発担当として、毎日をアクティブに歩いていただける靴を開発していきたいです。
櫻井: 当店には「L122」「125」を揃えています。ぜひ気軽に試し履きにお越しいただきたいですね。
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