あの日の登下校
京都は大学が多い街。学生時代を京都で過ごした人も多いはずです。このコーナーでは、そんな方々に、自身の学生時代を振り返ってもらう中で、隠れた名所を紹介します。初回は映画「侍タイムスリッパー」で主役を演じ、一躍高い評価を得た俳優、山口馬木也さん。大学時代を過ごした京都の思い出を語ってもらいました。

俳優
山口馬木也さん
PROFILE
1973年2月14日生まれ、岡山県出身。
1998年に映画『戦場に咲く花』で俳優デビューし、2000年に蜷川幸雄演出『三人姉妹』で初舞台を踏む。藤田まこと主演『剣客商売』(03・CX)で息子役秋山大治郎を演じて以来、数多くの時代劇をはじめテレビや映画、舞台で活躍。大河ドラマも常連の実力派俳優。長編映画初主演作『侍タイムスリッパー』(24)で、「第48回日本アカデミー賞」や「第67回ブルーリボン賞」ほか各賞で主演男優賞を受賞。近年の主な出演作に、【舞台】『WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』(TBS・25)、『劇走江戸鴉〜チャリンコ傾奇組〜』(松竹・24)、【ドラマ】『キャスター』(25・TBS)、『相棒 season23』(24・EX)、『鎌倉殿の13人』(22・NHK)など。
故郷・岡山を離れて暮らした京都
驚いたのは「薄味」。
京都市北部、山裾に位置する京都精華大学。ここで山口さんは学生時代を過ごした。
大学では洋画のコースを専攻。美術の道に進んだのは、絵本を作りたいという思いを抱いてのことだった。
「自分が描く絵のタッチは日本画より油彩の方があっていると思いました」と、洋画を選んだ理由を語る。

故郷の岡山から出てきて初めて暮らす京都。最初に抱いたイメージは「味が薄い」だったそうだ。
「コンビニエンスストアでおでんを買った時、慣れ親しんだ岡山の濃い味とは異なる味に驚きました。色味も上品で、これが京都なのかなと思いましたね」。
その衝撃は、今も鮮明に記憶に残っているという。大学の周辺は住宅地として開発が進む一方、自然が多く残っている地域
「故郷も自然が多かったので、違和感なく親めました。大学付近は街中よりも人が少なく、落ち着いた雰囲気で気に入ってました」と山口さんは振り返る。

お金がなかった学生時代。アルバイト先は
今も仲間と付き合い続く「CLUB METRO」
お金がなかった学生時代は、もっぱら自炊生活。外食をすることは少なく、行きつけの喫茶店や定食屋さんなどはなかった。そんな生活に潤いを与えるため、アルバイトにも励んだ。川端丸太町にあるライブハウス「CLUB METRO」だ。

「65番のバスが便利で、バイト先や繁華街に行くときは利用しました」。今では京都の音楽シーンの一角を担うスポットだが、当時はオープンしてからまだ2、3年目。週4、5日働き、お酒を作ったり、DJをしたり、ときには美大生であることを活かし、イベントの企画やチラシのデザインなども担当した。「店の食材を使ってシーズニングチキンやインドネシアのカレーを作ったこともあります。みんな仲良くて、今でも交流は続いています」と声を弾ませる。

バスに乗らない日は、移動の足は、オートバイだった。愛車「ヤマハSR」で友人とツーリングにいくこともあったそう。
「精華大の近くにある、バイク好きが集う喫茶店に数回行ったことがあります」と、精華大学付近で老舗の喫茶店「マックさんの家」を思い出した山口さん。


当時は、バイク乗りたちを中心に一世を風靡した。

「他にも、一人でぼーっとすることが多かった場所が、宝が池ですね」と語る。自身がリラックスするための、とっておきの場所だったようだ。

人生のほんの数年間、京都で過ごした思い出は、今も山口さんの心に色濃く残っている。
「先日も京都で、バイト仲間とみんなで集まりました。すごく楽しかった」。
役者として活躍している山口さんのことを、心から喜んでくれている仲間との時間は、山口さんにとって大きな励みになっている。
山口馬木也さんの今後の出演情報

2026年放送予定 NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に柴田勝家役で出演。
9月23日(火祝)よる7:00~8:54放送 BS朝日『無用庵隠居修行9』に仲村弾正役で出演。
10月8日よる10時スタート 日本テレビ系 水曜ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』レギュラー出演。
連載シリーズ「MOTTO! ハンケイ500m」とは?
京都市交通局による、地下鉄・バス利用促進の取組「MOTTO!」。後述の『「3つのもっと」を皆の「モットー」に』をコンセプトに、「市バス赤字系統の利用促進」、「地下鉄とバスを組み合わせた移動への誘導」を重点としたさまざまな取り組みを展開しています。
地下鉄・バス「MOTTO!」利用促進プロジェクト とは
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000342840.html
「3つのもっと」
- もっと周辺部のバスに乗ろう!
- もっと地下鉄を組み合わせて移動しよう!
- もっと沿線地域を活性化しよう!

そんな「MOTTO!」と、京都の多様な価値観を「バス停」を起点に発信してきた『ハンケイ500m』がコラボレーション。「MOTTO! ハンケイ500m」と題して、月1本のWEBコンテンツを発信していきます。
地域情報誌『ハンケイ500m』に収まりきらない京都の知られざる魅力や、地下鉄・市バス利用で出会える素敵な人やスポットなどを発信。もっともっと、京都の魅力を楽しめる連載シリーズが始まります!
CLUB METRO
マックさんの家
TEL
075-722-5551
ACCESS
京都府京都市左京区岩倉幡枝町81-1
最寄りバス停
岩倉操車場前
営業時間
10:00〜18:30(18:00ラストオーダー)
定休日
水曜日(祝日除く)
Sponsored by 京都市交通局