京都のマイナ〜な旅・番外編
京都には、まだまだ知られていない素敵なスポットがいっぱい。文化人やアーティストがマイナーな路線・沿線地域をめぐり、その魅力を紹介するこのコーナー。今回は番外編として、京都市長 松井孝治さんに登場していただきました!

京都市長
松井孝治さん
PROFILE
1960年京都市中京区生まれ。洛星中学・高校、東京大学教養学部教養学科を卒業。1983年に通商産業省に入省、首相官邸への出向や行財政改革の中枢を担う。2001年に参議院議員選挙に初当選、内閣官房副長官としても活躍した。2013年に政界を引退後、慶應義塾大学で10年間教鞭をとり、次代を担う若者の育成に尽力。2024年2月に京都市長に就任。

京都で生まれ育ち、京都市長を務める松井孝治さん。休みの日によく出かけられ、行きつけのお店も多いそう。街の魅力や隠れた名店もたくさんご存じです。
「平日は仕事で訪れた先で、時間があれば周辺をぶらぶら歩くこともあります。偶然、素敵な店に出会ったり、知り合いに聞いていた店がその辺りにあったりと、いろいろと発見があり、楽しいですね」。
先日はアーケードのある納屋町を歩き、商店街にある「ササキパン本店」に寄り、好物のサンライズを購入したそう。

納屋町商店街はバス停「西大手筋」から歩いて4分ほど。
豊臣秀吉の伏見城築城時の屋敷町として400年以上の歴史をもち、食料品や生活雑貨の店が連なることから「伏見の台所」とも呼ばれている。愛称は「パッサージュ納屋町5番街」。

ササキパン本店は大正10年創業、100年作り続けてきた同店には、あんパンやジャムパンなど昔ながらのパンがずらり。地域住民に愛されるパンは、夕方には売り切れることも。
松井さんは、バス停「西大手筋」から歩いて10分ほどの「酒房わかば」へよく行くそう。

「私は元来、小ぢんまりとした店内で、気取らず和気藹々と話ができる店が好きなんです。たとえば『今日は何がおいしい?』とカウンター越しに店主に聞くと『これがおすすめ』と気さくに答えてくれる。そんな雰囲気のお店に惹かれますね」。

酒房わかばは近鉄桃山御陵前駅のガード下にある人気店です。つきだしはカウンターに並べられた日替わり惣菜から好きなものが選べる。フライや刺身も評判。

「バスに乗って街の景色を眺め、気になる場所でふらりと降り、目的もなくぶらぶら歩く。そんな過ごし方もいいなあ」と、松井さん。車窓から景色を楽しめるバスが、松井さんは好きなのだそうです。
「京都には神社仏閣が多いですが、バスに乗っているとさまざまな商店が見えてきます。地元の人が買い物をしたり、お喋りをしたり。ときには、学校帰りの子どもたちが駆け抜けていく姿も見えます。ふらっと訪れる日常の中に見える『生活文化』。目的なくバスや地下鉄に乗って、日常の『生活文化』を楽しむことは、京都の魅力のひとつかもしれません」。

実は、松井さんがよく訪れるのは、たいていひとりでふらっと入れる小さなお店。頭の中には、お気に入りの店がたくさんストックされているそうです。
「もしそこが満席なら別のお店へ。予約して車で乗り付けるのではなく、気ままにバスに乗って降り立ち、お店を見つけて人と出会うのもいい。京都は個人経営の店も多いから、それぞれが個性的。思いがけず自分好みのお店が見つかることもあります」。

さらに、時間の使い方を工夫するのも、京都探訪の醍醐味だと、松井さんは続けます。
「バスを1本見送って、40分ほどの時間があれば喫茶店に入る。短い時間のリフレッシュにぴったりなんです。街のレトロな喫茶店だと最近は若い女性グループも多く、インスタにあげて楽しんでいらっしゃる。『人が愛おしみ、時間をかけて築いてきた』店の良さや価値に惹かれる感覚は同じなんだな、と嬉しくなります」。
たとえば街のお好み焼き屋さんの周年パーティに、財界の有名人や美術家・映画監督がプライベートでお祝いに駆けつける。お店の中では誰もが対等の関係で、皆で等しく、美味しいものに相好を崩す。そんな現場を見ると、長く東京で暮らした松井さんには、「これぞ京都!」と感じるそうです。業種や立場を超えた関係が、お好み焼き屋さんという日常の場で、ごく自然に存在する。こんな有機的なつながりがあることも、京都らしさかもしれません。
「最近は、京都の銭湯めぐりも流行っていますね。そういえば、知人が京都市内の浴場組合に加入している78か所の銭湯を、すべてバスや地下鉄でまわり、制覇していましたよ! 私も時間ができたら、バス・地下鉄を乗り継いで行きたいと思っています」。

情緒ある銭湯を目指して、生活に深く息づく文化を肌で感じる旅。時にはあてもなくバスや地下鉄に揺られながら、車窓に流れる京都の日常を眺める贅沢な時間旅行。
「生活に根ざした文化を楽しむ」という視点で、バスや地下鉄を駆使しながら、京都の魅力をさまざまに満喫してみてください。
「ササキパン本店」、「酒房わかば」へは京都市バス81号系統がオススメ!
運行頻度
日中約20分間隔(竹田駅東口からは南5号系統もご利用いただけます)
経路
京都駅と伏見を南北に結ぶ。竹田街道をほぼ真っ直ぐ南下
主な停留所
勧進橋、竹田駅東口、中書島
紹介店舗
・ササキパン本店:バス停「西大手筋」下車、徒歩約4分
・酒房わかば:バス停「西大手筋」下車、徒歩約10分
地下鉄連携
地下鉄竹田駅から乗るのがオススメ。竹田駅東口から西大手筋までは約15分
ヨーロッパのように、街中に
音楽や舞台ホールがあるのも京都のよさ

京都市営地下鉄烏丸線 北山駅から歩いて5分。
松井さんが「京都らしいな」と感じる街の光景はたくさんあるが、なんと「京都コンサートホールに駐輪する自転車群」もそのひとつだそう。
「東京は、わざわざ電車や車でコンサート会場に行きますが、京都はヨーロッパのように、生活の中にホールがあり、皆さん自転車で来て、普段着感覚で音楽や舞台を楽しんでいる。京都の粋を感じます」。

連載シリーズ「MOTTO! ハンケイ500m」とは?
京都市交通局による、地下鉄・バス利用促進の取組「MOTTO!」。後述の『「3つのもっと」を皆の「モットー」に』をコンセプトに、「市バス赤字系統の利用促進」、「地下鉄とバスを組み合わせた移動への誘導」を重点としたさまざまな取り組みを展開しています。
地下鉄・バス「MOTTO!」利用促進プロジェクト とは
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000342840.html
「3つのもっと」
- もっと周辺部のバスに乗ろう!
- もっと地下鉄を組み合わせて移動しよう!
- もっと沿線地域を活性化しよう!

そんな「MOTTO!」と、京都の多様な価値観を「バス停」を起点に発信してきた『ハンケイ500m』がコラボレーション。「MOTTO! ハンケイ500m」と題して、月1本のWEBコンテンツを発信していきます。
「3つのコンテンツ」
- もっと!ハンケイ500m!
『ハンケイ500m』で特集したことのないバス停や地下鉄の駅を中心に、多様な価値観を持つ人を探索し、ご紹介します! - あの日の登下校
「学生の街」京都ならではの学生グルメを紹介するシリーズ。地下鉄・バスに乗って登下校したあの日の思い出。エピソードを交えて、沿線地域の魅力を伝えます。 - 京都のマイナ~な旅
京都には、まだまだ知られていない素敵なスポットがいっぱい。マイナーな路線・沿線地域をまわり、文化人やアーティストがその魅力をご紹介します。
地域情報誌『ハンケイ500m』に収まりきらない京都の知られざる魅力や、地下鉄・市バス利用で出会える素敵な人やスポットなどを発信。もっともっと、京都の魅力を楽しめる連載シリーズが始まります!
ササキパン本店
TEL
075-611-1691
ACCESS
京都府京都市伏見区納屋町117
最寄りバス停
西大手筋
営業時間
7時~17時半 (なくなり次第終了)
定休日
火曜日
酒房わかば
TEL
075-621-3719
ACCESS
京都市伏見区観音寺町 近鉄 桃山御陵前駅ガード下
営業時間
17時〜24時(L.O.23時)
最寄りバス停
西大手筋、御香宮前
定休日
日曜日・祝日
京都コンサートホール
TEL
075-711-2980
ACCESS
京都市左京区下鴨半木町1番地の26
最寄り駅
北山駅
最寄りバス停
北山駅前
定休日
第1・第3月曜日(休日の場合はその翌日)、年末年始
Sponsored by 京都市交通局